“社員が最初に開く画面”だけでも変える価値がある―社内ポータルを見直すときの最初の一歩―

Web制作・開発
2026.01.08
LYZON編集部

「今の社内ポータル、正直あまり見られていない気がします」
「全面リニューアルをしたいけれど、そこまでの予算と時間はなかなか取れない」

こうしたお悩みもよくうかがいます。

実は、すべてを作り直さなくても、
“社員がログインして最初に見る1ページ”を見直すだけで効果が出るケースは少なくありません。

本記事では、社内ポータルの全面リニューアルではなく、
「1ページ目(トップページ)」を整えるところから始めるアプローチをご紹介します。

目次

    社員が迷子になる理由の半分は、「最初の1ページ」にある

    ポータルに不満を持つ社員の声を聞くと、よく出てくるのが次のようなものです。

    • メニューが多すぎて、どこに何があるか分からない
    • 古い情報と新しい情報が混在していて、どれを見ればいいか分からない
    • 毎日見る必要があるのかピンと来ない

    これらの不満の大部分は、「最初の1ページ(トップページ)」の設計に起因していることが多いです。

    例えば:

    • 重要なお知らせと、あまり重要でない情報が同じ見た目で並んでいる
    • 社長メッセージや全社方針より先に、細かなメニューがずらっと並んでいる
    • 業務に直結する導線(勤怠・経費・ワークフローなど)が埋もれている

    結果として、社員は

    「結局、ポータルを開くより、ブックマークやブラウザの履歴から飛んだ方が早い」

    と感じるようになってしまいます。

    1ページ目に置くべきもの・置かなくてよいもの

    1ページ目を見直すときの基本的な考え方は、

    「全員にとって重要なものだけを、分かりやすく置く」

    です。

    1ページ目に置くべきもの(例)

    • 全社員に関係する「重要なお知らせ」
      • システム障害・復旧情報
      • 組織変更・制度変更
      • 安全衛生・コンプライアンス関連の告知
    • 経営層からのメッセージ
      • 月次メッセージ
      • 中期方針の要点
    • 業務でよく使うシステムへの導線
      • 勤怠・経費・ワークフロー
      • グループウェア
      • ドキュメントポータル

    1ページ目に置かなくてよいもの(例)

    • 特定部署だけが使う専門システムへの細かなリンク
    • 更新頻度が極端に低く、常に目立たせる必要のない情報
    • 「とりあえず」置かれている古いバナーやキャンペーン告知

    これらは、

    • 部署別ページ
    • 専用の業務メニュー画面
    • ドキュメントツール側のページ

    などに役割を分ける方が、かえって全体は分かりやすくなります。

    大規模リニューアルなしでできる“1ページ目リデザイン”の進め方

    全面的なシステム更改を行わなくても、

    「1ページ目だけをCMSなどで新しく作る」という進め方もあります。

    イメージとしては:

    1. 今のポータルやグループウェアはそのまま活かす
    2. その手前に、新しい「入口の1ページ」を用意する
    3. そこから既存システムへリンクでつなぐ

    という構成です。

    ステップ1:現状のトップ画面のスクリーンショットを並べる

    • PC版/スマホ版のトップ画面をキャプチャして、
      • どこに何が置かれているか
      • 本当に目立たせたいものがどこなのか

    を客観的に眺めます。

    ステップ2:「トップに残すもの/移動するもの」を分ける

    • 全社員向けに毎日見てほしいもの
    • 週に1回見ればよいもの
    • 部署限定で見ればよいもの

    といった粒度で仕分けを行い、
    トップに残すものをできるだけ絞り込みます。

    ステップ3:新しい1ページ目を設計し、既存ツールにリンクを張る

    • 上で絞り込んだ要素を中心に、
      • 重要なお知らせ
      • 経営メッセージ
      • 主要な業務システムへのボタン
      を配置します。
    • その1ページを、CMSなどで作成し、社員の「最初のアクセス先」として設定します。

    1ページ目が変わると、社員の“心理的な使い勝手”が変わる

    1ページ目を見直すときのポイントは、
    単に「情報を整理する」ことだけではありません。

    • 開いた瞬間に、「会社として何を大事にしているか」が伝わる
    • 今日・今週、自分にとって重要な情報がすぐ目に入る
    • 日々の業務で使うシステムへ、迷わず辿り着ける

    といった“心理的な使い勝手”が変わることで、

    • 「とりあえずポータルを開く」が社員の習慣になりやすい
    • 結果として、経営メッセージや重要なお知らせも届きやすくなる

    という変化が期待できます。

    まずは“小さなリニューアル”から始めてみる

    社内ポータルの改善というと、
    どうしても「フルリニューアル」のイメージがちらつきますが、

    • 既存ツールはそのまま活かしつつ
    • 入口の1ページだけを整える

    という“小さなリニューアル”でも、十分に効果が出る場合があります。

    その際、弊社のような立場でできることは、

    • 今のトップ画面の棚卸し
    • 「何を1ページ目に残すか/移動するか」の整理
    • CMSや既存システムとの連携方法の設計

    といった部分のご支援です。

    まとめ:ポータル改善は、「1ページ目」から始めてみる

    「社内ポータルを変えたい」と思ったとき、
    いきなりすべてを作り直そうとすると、時間もコストも大きくなります。

    まずは、

    • 社員が最初に開く「1ページ目」に何を載せるか
    • そこから、どのシステムにどう案内するか

    という入口のデザインから見直してみると、
    ポータルの役割が少しずつ本来の姿に近づいていきます。

    「フルリニューアルまでは難しいが、今の“最初の1ページ”だけでも良くしたい」

    という状況であれば、まさに今回のようなアプローチが取りやすいので、
    スクリーンショット1ページからでも、整理のお手伝いができると思います。