“社員が最初に開く画面”だけでも変える価値がある―社内ポータルを見直すときの最初の一歩―
「今の社内ポータル、正直あまり見られていない気がします」
「全面リニューアルをしたいけれど、そこまでの予算と時間はなかなか取れない」
こうしたお悩みもよくうかがいます。
実は、すべてを作り直さなくても、
“社員がログインして最初に見る1ページ”を見直すだけで効果が出るケースは少なくありません。
本記事では、社内ポータルの全面リニューアルではなく、
「1ページ目(トップページ)」を整えるところから始めるアプローチをご紹介します。
目次
社員が迷子になる理由の半分は、「最初の1ページ」にある
ポータルに不満を持つ社員の声を聞くと、よく出てくるのが次のようなものです。
- メニューが多すぎて、どこに何があるか分からない
- 古い情報と新しい情報が混在していて、どれを見ればいいか分からない
- 毎日見る必要があるのかピンと来ない
これらの不満の大部分は、「最初の1ページ(トップページ)」の設計に起因していることが多いです。
例えば:
- 重要なお知らせと、あまり重要でない情報が同じ見た目で並んでいる
- 社長メッセージや全社方針より先に、細かなメニューがずらっと並んでいる
- 業務に直結する導線(勤怠・経費・ワークフローなど)が埋もれている
結果として、社員は
「結局、ポータルを開くより、ブックマークやブラウザの履歴から飛んだ方が早い」
と感じるようになってしまいます。
1ページ目に置くべきもの・置かなくてよいもの
1ページ目を見直すときの基本的な考え方は、
「全員にとって重要なものだけを、分かりやすく置く」
です。
1ページ目に置くべきもの(例)
-
全社員に関係する「重要なお知らせ」
- システム障害・復旧情報
- 組織変更・制度変更
- 安全衛生・コンプライアンス関連の告知
-
経営層からのメッセージ
- 月次メッセージ
- 中期方針の要点
-
業務でよく使うシステムへの導線
- 勤怠・経費・ワークフロー
- グループウェア
- ドキュメントポータル
1ページ目に置かなくてよいもの(例)
- 特定部署だけが使う専門システムへの細かなリンク
- 更新頻度が極端に低く、常に目立たせる必要のない情報
- 「とりあえず」置かれている古いバナーやキャンペーン告知
これらは、
- 部署別ページ
- 専用の業務メニュー画面
- ドキュメントツール側のページ
などに役割を分ける方が、かえって全体は分かりやすくなります。
大規模リニューアルなしでできる“1ページ目リデザイン”の進め方
全面的なシステム更改を行わなくても、
「1ページ目だけをCMSなどで新しく作る」という進め方もあります。
イメージとしては:
- 今のポータルやグループウェアはそのまま活かす
- その手前に、新しい「入口の1ページ」を用意する
- そこから既存システムへリンクでつなぐ
という構成です。
ステップ1:現状のトップ画面のスクリーンショットを並べる
-
PC版/スマホ版のトップ画面をキャプチャして、
- どこに何が置かれているか
- 本当に目立たせたいものがどこなのか
を客観的に眺めます。
ステップ2:「トップに残すもの/移動するもの」を分ける
- 全社員向けに毎日見てほしいもの
- 週に1回見ればよいもの
- 部署限定で見ればよいもの
といった粒度で仕分けを行い、
トップに残すものをできるだけ絞り込みます。
ステップ3:新しい1ページ目を設計し、既存ツールにリンクを張る
-
上で絞り込んだ要素を中心に、
- 重要なお知らせ
- 経営メッセージ
- 主要な業務システムへのボタン
- その1ページを、CMSなどで作成し、社員の「最初のアクセス先」として設定します。
1ページ目が変わると、社員の“心理的な使い勝手”が変わる
1ページ目を見直すときのポイントは、
単に「情報を整理する」ことだけではありません。
- 開いた瞬間に、「会社として何を大事にしているか」が伝わる
- 今日・今週、自分にとって重要な情報がすぐ目に入る
- 日々の業務で使うシステムへ、迷わず辿り着ける
といった“心理的な使い勝手”が変わることで、
- 「とりあえずポータルを開く」が社員の習慣になりやすい
- 結果として、経営メッセージや重要なお知らせも届きやすくなる
という変化が期待できます。
まずは“小さなリニューアル”から始めてみる
社内ポータルの改善というと、
どうしても「フルリニューアル」のイメージがちらつきますが、
- 既存ツールはそのまま活かしつつ
- 入口の1ページだけを整える
という“小さなリニューアル”でも、十分に効果が出る場合があります。
その際、弊社のような立場でできることは、
- 今のトップ画面の棚卸し
- 「何を1ページ目に残すか/移動するか」の整理
- CMSや既存システムとの連携方法の設計
といった部分のご支援です。
まとめ:ポータル改善は、「1ページ目」から始めてみる
「社内ポータルを変えたい」と思ったとき、
いきなりすべてを作り直そうとすると、時間もコストも大きくなります。
まずは、
- 社員が最初に開く「1ページ目」に何を載せるか
- そこから、どのシステムにどう案内するか
という入口のデザインから見直してみると、
ポータルの役割が少しずつ本来の姿に近づいていきます。
「フルリニューアルまでは難しいが、今の“最初の1ページ”だけでも良くしたい」
という状況であれば、まさに今回のようなアプローチが取りやすいので、
スクリーンショット1ページからでも、整理のお手伝いができると思います。
株式会社LYZONの社内ニュースを始め、デザインの知識やお役立ち情報など様々な情報を発信しています。