条件検索・フリーワード検索 Conditional Search/Free Word Search

LYZONでは様々な条件検索、フリーワード検索の開発実績がございます。
シンプルな検索機能だけでなく、複雑な条件を設定した条件検索、SaaSサービスを利用した検索機能も開発可能です。
また、開発のみではなく、どのような条件を設定すればエンドユーザーにとってより良い検索機能になるかを検討・提案させていただきます。

1. 条件検索（絞り込み検索）機能開発

カテゴリ、サイズ、価格帯、在庫状況、スペックなど、商品の属性に基づいて絞り込む検索機能を構築します。
複数条件を組み合わせたAND/OR検索や、スライダー、チェックボックス、タグによるUI設計にも柔軟に対応可能です。

導入メリット：

• 欲しい商品への到達時間を短縮し、コンバージョン率を向上
• 複雑な商品ラインナップにも対応可能な柔軟設計
• 業界特有の属性（例：素材・ブランド・適合情報など）にカスタマイズ対応

SaaSサービスを利用した検索機能

• MARS SCREEN（株式会社マーズフラッグ）

エンドユーザーが探している製品などを最短で見つけられるように、検索条件を自由に組み合わせて、条件検索機能を実装することが可能
項目を選択するだけではなく、比較一覧表を作成したり、価格や寸法などの数値属性を持たせた機能も可能
また、SaaSサービスなので、独自開発よりもコストを押させて実装が可能

独自開発（手組開発）での実装

お客様で特有の検索アルゴリズムなどがある場合、一般サービスでは実現が難しいため、手組開発、独自開発を行います。

• 複雑な条件を設定した条件検索
• 検索の精度をあげるための階層構造やカテゴリ定義も可能
• お客様専用の見た目や動きも含めて、実装が可能

多階層の検索を実現

複数商品を一まとめにしたシリーズと、それらのシリーズに属する個別の商品を同時に、複数の条件で検索することが可能です。
LYZONは検索機能をモジュール化することで、各商品カテゴリへの検索機能の実装を通常の3分の1にまで減らすことを実現しています。

2. フリーワード検索機能開発

Googleのような自由入力型の検索ボックスで、サイト内に限定した高速・高精度の全文検索機能を実装します。
部分一致・曖昧検索・関連語対応・辞書登録など、ユーザーの意図をくみ取る仕組みも構築できます。

導入メリット：

• ユーザーの自然な検索行動に対応
• 複数カテゴリや記事・FAQを横断して検索可能
• サジェスト機能や検索履歴機能にも対応可能

SaaSサービスを利用した検索機能の実装

LYZONでは多数のSaaSサービスを利用して、フリーワード検索機能を実装し、より手頃なサービスを提供してきました。

SitecoreSearch（サイトコア株式会社）

• 機械学習、自然言語処理、データ分析によるAI検索も可能
• また、単純な検索機能だけでなく、検索結果をもとにユーザーにマッチしたコンテンツの出し分けなども可能

SyncSearch（株式会社SyncThought）

• 3万語のゆらぎ検索やドメイン横断検索にも対応可能
• デザインに関しても管理画面から変更可能

MARS FINDER（株式会社マーズフラッグ）

• サジェスト機能や検索結果絞り込み機能など検索作業スムーズにする機能が充実
• 多言語にも強く、国別に検索結果のログを取集し、各国でのマーケティングツールとしても活用可能

独自開発（手組開発）での実装

Solrなどの検索エンジンを利用して、お客様の要望に合わせた、検索機能を実装します。

• 既存システムとの連携や制約に対して、柔軟に対応可能
• SaaSサービスでは実現が難しい、独自のデザインやUIで他社との差別化が可能

型番検索・サジェスト機能の実装

型番検索

製造業などにおいては商品型番などの検索が重要になるケースがあります。

• 部品などの正式名称がわからない製品も型番検索を利用することで、製品ページに辿り着くことが可能
• 現在使用しているPIMをそのまま利用し、Sitecoreと連携することも可能

サジェスト機能

フリーワード検索において、サジェスト機能があるかないかだと、UXが変わってきます。
SaaSサービスでもサジェスト機能が実装されていることも多いですが、独自開発での機能追加も可能です。

条件検索・フリーワード検索とは、欲しい情報を効率よく探し出すための検索方法です。条件検索は、あらかじめ設定された項目（例：日付、カテゴリ）で絞り込み、フリーワード検索は自由に入力したキーワードで情報を探します。どちらも利便性を高める機能です。

気をつけるポイント

日本語解析　に注意しよう！（フリーワード検索実装時）

検索機能の実装において重要なのは、使用しているCMSがどの検索エンジンと連携しているかです。
Sitecoreなどの従来型のCMSでは、検索エンジン（例：SolrやElasticsearch）との連携が標準で組み込まれていることが多く、日本語検索の実装も比較的スムーズです。
これらの検索エンジンは、日本語解析に対応しており、高精度な検索を実現するためのツールとして利用できます。

一方、ContentfulのようなヘッドレスCMSでは、検索機能が標準では提供されないことが多く、検索エンジンとの連携が必要になります。
この場合、外部検索エンジンや自前での実装が求められるため、日本語解析の設定やインデックスの設計に追加の工夫が必要です。

私たちは、これらのCMSと検索エンジンの特性を理解し、最適な日本語検索体験を提供するための設計と実装を行っています。CMSの種類や要件に応じて、柔軟に対応することが可能です。

非同期通信ページ

非同期通信とは、ページ全体を読み込み直すことなく、必要なデータだけをサーバーから取得して画面を更新する仕組みのことです。検索や絞り込みなどの操作をしても、画面の一部だけがすばやく切り替わるため、ユーザーにとってストレスの少ない操作が可能になります。

検索ページにこの仕組みを取り入れることで、たとえばカテゴリを変更したりキーワードを入力した際に、結果だけがスムーズに切り替わるようになります。ページ全体を再読み込みする必要がないため、動作が軽く、利用者にとって直感的で快適な体験を提供できます。

ただし、このような設計を行う際には、検索状態をURLに反映させたり、戻るボタンに対応させるなど、使い勝手に配慮した工夫も必要です。これらを踏まえて、最適な実装方法を検討することが求められます。

パフォーマンスの検討

フリーワード検索や条件検索のパフォーマンスにおいて、最も重要なのは使用するAPIの性能です。
既存のAPIを利用する場合、そのパフォーマンスは基本的にCMSの仕様に依存します。
多くのCMSは汎用的なAPIを提供しており、これらはさまざまなシナリオに対応できるように設計されていますが、その分、パフォーマンスには限界があります。
特に、大量のデータを検索する場合や高負荷な処理が求められる場合、標準APIでは十分な速度が得られないことが多いです。

一方で、カスタマイズした専用APIを利用すれば、無駄な処理を省き、必要なデータを最適な形で取得することが可能となります。
これにより、パフォーマンスを大幅に向上させることができ、特に検索処理やデータ取得のスピードが求められる場面で効果を発揮します。

検索に求めるスピードやコンテンツの量に応じて、どのAPIを選択するか、またどのようにカスタマイズするかを慎重に検討することが重要です。

フリーワード検索×ヘッドレスCMS

フリーワード検索はユーザー体験を大きく左右する重要な機能ですが、その実装方法は採用しているCMSの種類によって大きく異なります。

従来型CMS（Sitecore等）の場合

Sitecoreのような従来型CMSでは、ページ生成・管理・配信が一体となっており、標準で検索機能をサポートしている場合もあります。そのため、既存の仕組みを活かしながら比較的スムーズに検索機能を組み込むことができます。MARS FINDERのような外部サービスと連携し、UIやレイアウトに合わせて調整することも容易です。

ヘッドレスCMS（Contentful等）の場合

一方、Contentfulなどに代表されるヘッドレスCMSでは、基本的にコンテンツはAPIを通じて提供される設計となっており、多くのケースで検索機能は標準では備わっていません。
そのため、フリーワード検索を実現するには、通常はサーバーサイドでの追加開発が必要となります。

よくある追加開発の例

• CMSから取得したデータをもとに、全文検索エンジンにインデックスを構築
• 構築したインデックスを利用した検索APIの開発
• パフォーマンスの最適化やセキュリティ、キャッシュなどの周辺のアーキテクチャ設計

ただし、ヘッドレスCMSの中には、ある程度の検索機能を備えている製品や、特定の条件に限ってクエリ検索が可能なものも存在します。そのため、選定するCMSや要件に応じて、実装方針は柔軟に検討する必要があります。

利用するAPIの選定

検索機能を実現するには、利用するAPIの選定が重要です。
CMSを利用しているならば汎用的なAPIは簡単に利用できますが、検索性能や機能に限界がある場合があります。
特に、大量のデータを扱う場合や複雑な検索条件が必要な場合、専用APIをカスタマイズしてパフォーマンスを向上させることが求められます。

また、非同期通信での更新や高速な検索結果を提供するためには、API自体の設計にも配慮が必要です。
パフォーマンスやキャッシュの管理、セキュリティなどを考慮した選定を行い、時にはAPIをカスタマイズで開発するなどの検討が重要です。

システムイメージ図

検索機能のシステムイメージ図を一例として2パターンご紹介します。

CMSの既存APIを活用する構成（Drupal × 既存API）

Drupalが提供するREST APIやJSON:APIを利用し、フロントエンドから直接コンテンツを取得して検索結果を表示する構成です。
比較的導入が容易で、構築コストも抑えられますが、検索の柔軟性やパフォーマンスには限界があります。

専用の検索APIを構築する構成（Sitecore × React × Solr）

Sitecoreで管理されたコンテンツをSolrにインデックス化し、Reactフロントエンドから検索専用APIを通じて高速に結果を取得する構成です。
柔軟な検索条件や日本語解析、パフォーマンスの最適化が可能で、大規模サイトや高度な要件にも対応できます。