こんにちは。デザイナーの平田です。
先日、外出先で数字の形の由来の話を聞く機会がありました。面白かったので紹介します!

目次

    数字の形を考えた人物「フワーリズミー」

    私たちが普段使っている「0,1,2,3…」といった数字は、アラビア数字といいます。
    この数字の形は数学者フワーリズミーが考えたそうです。

    引用: <a href="https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%82%BA%E3%83%9F%E3%83%BC" target="_blank">1983年のソビエト連邦の記念切手</a>

    フワーリズミーは9世紀に活躍したアラビアの数学者です。
    アル=フワーリズミーという名前は、IT用語でも聞く「アルゴリズム」の語源になっています。

    数字の形に表されている「○○の数」

    下の画像をご覧ください。

    分かりましたね?
    なんと、数字の中には矢印の数が隠されているんです!角度がその数字が示す数と同じだけあるのです。
    「7」や「9」は普段使うものと違うけど、もともとはこの形だったのですね。
    次のような手書き風のフォントでは、特徴的な7の真ん中の線が残っていたりします。

    フワーリズミーは、矢印の数を形に表すことで数字の形を決めたそうです。
    これを聞いて私はちょっと感動しました。
    例えば、「0」の形が「0」なこと、「1」の形が「1」なこと。
    なんとなく "その形らしさ" を感じていましたが、理由は考えたこともありませんでした。
    由来を知ったことで、一気に謎が解けました。

    数字の形はデザイン的に重要

    フワーリズミーさんは数が増えるにつれ、矢印をどう配置するか、相当考えたのでしょうね。
    しかし、現代ではよりシンプルな形になっています。
    私が好きなAvenirFutura
    9と6は角度が斜めになり、スッキリしたデザインになっています。

    デザインでフォントを選ぶとき、数字の形はかなり気にします。
    数字はアラビア商人が商売の計算に使ったことで広まったそうです。
    ビジネスで数字をよく使うのは現代でも同じです。
    例えば、電話番号価格
    これらは、お問い合わせなどコンバージョン(成果)に直結します。
    数字を大きくして強調することも多く、注目を集める要素になりやすいです。

    数字はシンプルで読みやすいものを選んでいます。
    等幅高さが揃っているものを使うときれいです。

    LYZONでは欧文にRobotoを使用していますが、このフォントをLYZON標準フォントとして選ぶときも 数字の形は重要な判断基準でした。

    こうしてシンプルな形になってもしっかり判別がつくのは、 元の数字の形が賢明に考えらているからでしょう。

    まとめ

    スマホの画面に表示される時刻、スーパーの商品価格…毎日いたるところで目にする数字。
    その形に矢印の数が表されていたとは驚きです。
    文字の形にはちゃんと意味があると分かり、個人的には大発見でした。

    今回の話は東京ジャーミイ・ディヤーナト トルコ文化センターの見学ツアーで知りました。
    東京ジャーミイは代々木上原にあるイスラムの礼拝堂で、美しいモスクを見ることができます。
    教えてくださったガイドさん、ありがとうございました!

    以上、数字の形の由来のお話でした。

    平田

    平田 Webデザイナー

    UI/UXにこだわるWebデザイナー。
    コーディングを想定してデザインしていくのが得意。
    2018年入社。 健康オタク。