こんにちは。デザイナーの平田です。
先日、デザイナーの大西さんと一緒に社内の制度であるクリエイターの時間を使って展覧会を見てきました!

見てきたのは、東京都現代美術館で開催されている 「ライゾマティクス_マルティプレックス」です!
人とテクノロジーの関係を探求しつづけるクリエイティブ集団、rhizomatiks(ライゾマティクス)の個展。
研究開発からエンターテインメントまで15年にわたる多彩な活動を見ることができました。

今回はその一部を紹介したいと思います。

目次

    Rhizomatiks × ELEVENPLAY "multiplex"

    ライゾマティクスとダンスカンパニー「ELEVENPLAY」がコラボしたインスタレーション。
    自動で動く5つの立方体の動きと、ダンサーとのパフォーマンス、バーチャル空間の映像と組み合わされた作品でした。
    展示室でパフォーマンス映像を鑑賞した後、立方体が音楽やライトに合わせて動く様子を実物で見ることができました。

    途中で人の姿が消えて点の集合とその軌跡で表現される部分がありましたが、人が消えているときの背景の映像は映っているので、 「どうやって撮っているんだろう!2回撮っているの?合成してるの?」と2人で話が盛り上がりました。
    ダンサーの動きをモーションデータ化し、空間にAR的に合成しているそうです。
    現実とバーチャル空間が融合した幻想的な世界観にわくわくしました。 デジタルの見えない世界がパフォーマーによって現実世界へと結びつけられて可視化されているように感じました。

    RTK Robotics Experiment

    中庭にはソーラーパネル発電で自動で動いているロボットがいました。

    RTKとは「リアルタイムキネマティック(Real Time Kinematic)」の略で、地上に設置した「基準局」からの位置情報データによって、高い精度の測位を実現する技術のこと。
    どうやら夜になるとロボットからのレーザー光が発射され、GPS衛星などの場所を指し示すようです。
    わずか数センチメートル以内の誤差で位置を特定できるのは驚きです。 今後、ドローンなどの自動飛行にも応用されそう!
    レーザー光は昼だったので見れなかったですが、大西さんが「夜見たかった~」と言っていました。

    particles 2021

    吹き抜けの部屋に入ると、螺旋構造の巨大なレール。
    上映が始まるとレールの上を自動でボールが転がり始め、光と音の幻想的な空間が現れました。
    音楽に合わせてボールが光ってる!と思ったら、なんとレーザー照射でボールに光を当てているらしいです。
    ボールの位置を正確にトラッキングする技術に驚きです。

    8の字型に移動する設計は、空間の奥行を活かして効果的に演出するためなのか、それとも「無限」という意味を持たせているのかな?と思いました。 正確な位置をトラッキングできる技術、将来どんなことに応用できるのかと想像すると楽しみです!

    現代美術・メディアアートは難しいけど面白い

    現実とバーチャルの融合した世界を見ることができて楽しかったです!
    私はメディアアートの知識がなく技術的なことはさっぱりでしたが、一緒に行った大西さんは映像の作り方を考えていたみたいです。 人によって見方が違うので一緒に行くと違った感想が聞けて面白いです。
    現代美術は解釈が難しいと感じますが、ダンスや映像はエンターテイメント性があり、知識がなくても楽しめます。
    展示は6月22日(火)まで。オンライン会場もあるので興味のある方は急いで見に行きましょう~

    平田

    平田 Webデザイナー

    UI/UXにこだわるWebデザイナー。
    コーディングを想定してデザインしていくのが得意。
    2018年入社。 健康オタク。