ロゴリニューアルまでのプロセスと制作背景
株式会社LYZON(本社:東京都文京区、代表取締役:藤田 健)は、6月19日の創立12周年の記念日にロゴをリニューアルしました。
新しいロゴはこれまでのLYZONのヴィジョンを継承しつつ、時代に左右されないシンプルなデザインへ一新しております。
ブランド・アイデンティティの振り返りからリリースまで、ロゴの決定に至るまでの経緯をご紹介します。
目次
ブランドイメージを言葉で共有する
ロゴリニューアルというミッションを前に、あらためてLYZONの指針やポジショニングを再確認しました。
その際、今まで使っていたブランディングキャッチコピーからの展開、よりユーザーへ伝わる言葉へリライトを行っています。
指針
- 世界に役立つ脳を作ろう:情報と情報を結びつけ社会に役立つ価値をつくる
- 想像を超えるデザイン:デザインでどう伝えるか
- 仮説・分析・行動:マーケティングと企画でユーザーに体験させる
ポジショニング
- デジタルマーケティングに特化しており、Sitecore CMSによる構築・運用で国内トップクラス
- システム・デザイン両方できる
- 新しい価値あるもの、トレンドに挑戦的
- グループ会社や系列会社がないからこそ自由にパートナーと組める独立性
これらをデザインを創造しやすい言葉へまとめたものが、ブランド・アイデンティティとなりました。
ブランド・アイデンティティは社をイメージするキャッチコピーにもなり、コーポレートサイトTOPページへ掲載しております。
確認ごとにデータが残っているため、個々の変更履歴は残っていますが、ファイル名がバラバラになってしまっているせいで、第三者が見ても到底理解できない管理になってしまっています。
そこで、ある規則にしたがって絶対的な番号を付与することで、前後関係を明確にさせたり、前のファイルと比べてどのくらいの変更が加わったのか、または何回更新されたのか、すぐに分かるようになります。その規則こそが、今回紹介する「バージョン」です。
ブランド・アイデンティティ
Web Design × Planning × Marketing × AI あらゆるデータとデザイン、企画、マーケティング、AIの境界を超え一つに。
私たちライゾンのミッションは、Web制作を通じて世界に役立つサービスを創り続けていくことです。
デザインの方向性へ展開
ブランドイメージをデザイナー内で共有し再確認した後、デザインイメージの方向性を決定。
「シンプル・複雑・単色・カラフル」などキーワードを羅列し、アンケート方式でブランドイメージを連想するキーワードを選択する投票フォームを作成し実施しました。
これによりデザインの方向性と違うと思われる方向性をハッキリと明示できました。
デザインのキーワード
- 知的
- シンプル
- 先進的
- 活動的
- 親しみやすい
違うと思われるキーワード
- ポップな
- かわいい
- のどかな
- 保守的
- にぎやか
- カラフル
要件の決定
使用色
ブランドイメージ、キーワードから使用色は青系・水色系・グレー系とし、最大2色とすることにしました。
利用用途
すでにロゴを使用しているシーンの洗い出しを行いました。
- 印刷(名刺、封筒、チラシ、パンフレット等)
- ウェブ(ウェブサイト、バナー等)
- 商品(ノベルティ等)
- 看板(エントランス看板)
制作物
使用する際はマークとロゴタイプを合わせたロゴマークの形と、マークのみのレスポンシブロゴを採用。
利用シーンを鑑みて、白抜きできるデザインであることを希望追加しました。
ロゴの案出しと投票
集まったデザインは300以上!
その中から精査を重ね、デザイナー内でデザインが優れていると評価した15案まで選定。更にその15案で社内投票を行いました。
ロゴリニューアルはデザイナーと会社上層部だけで決定するのではなく、会社全体で決定したいというデザイナーの総意の取り組みです。
投票はロゴ画像にデザインコンセプト、デザイナーコメントを添えたものをナンバリングして印刷し、すべてを1週間社内に貼り出しました。
誰でもすぐ見ることのできる環境を作ることによって、ロゴリニューアルというビッグイベントに社員全員参加してもらおうという意図です。お祭り感を演出しつつも、他者の意見に影響されないようクローズド投票にするなど気を配りました。
なお1人2票で投票を行いましたが、あくまで投票結果は選定の採用基準にとどめております。
ロゴの決定
LYZON の由来は「未来に挑む」。シンボルマークは、正三角形のエレメントの組み合わせで頭文字の「L」を構築したミニマルなデザインで、「現代的なモダンさ」や「清潔感・信頼感」を表現しています。
投票結果をもって、代表取締役社長とマネージャー陣へプレゼンし話し合いでロゴの最終決定をしました。
投票結果は総合結果、男女別、業種別に分析できる3軸を用意し、最終決定権は代表取締役社長の藤田へ委ねました。
男女別、職業別で好むデザイン傾向が顕著に現れ面白くもあり、また選考に苦労しましたが「自分の好むデザインよりも社員の意見を尊重」してロゴは決定されました。
選ばれたデザインは余計なものをそぎ落としたシンプルなデザインで、流行に左右されず長く使用していけるものです。
また、名刺や封筒に展開した時に映えるデザインだったのも決め手です。
ロゴのリファイン
ロゴは決定しましたが、色と全体のバランス調整の課題が残りました。
代表取締役社長の藤田より「若々しい青がいい」というオーダーがあったため、デザイナーとリテイクを重ねあわせて微調整。
その際、ロゴと文字が横並びのときのマージンは意味のあるものになるよう、色のオーダーは言葉では伝えにくいため具体的にHEXカラーと参考色見本を使用して最終調整していきました。
ロゴガイドラインの作成
最終決定したロゴをもとに、ガイドラインを作成。
- ロゴコンセプト
- ロゴの組み合わせ
- ブランドカラーとロゴの表示色
- アイソレーションと最小使用サイズ
- アイソレーションと最小使用サイズ
ガイドラインは章立てで構成し、Web・印刷などあらゆる利用シーンを想定して作成しました。
新ロゴとともに
LYZONの社名の由来は「未来に挑む」という信念に由来しています。
数百ものロゴ候補を前にした時、ロゴの最終決定を行う時、都度立ち返って考えたのは『「挑戦する」の姿勢を表現しているか』でした。
ロゴに込めた「未来に挑む」のメッセージとともに、LYZONはこれからも励んで参ります。
LYZONのWebデザイナー マネージャー。社内案件ではディレクターも担当。
Webデザイン・コーディングとの比率は半々。2015年入社。
ロックンロールを深く愛している。