Sitecoreのグローバルサイト構築~多言語サイトとの違いや考慮すべきポイントとは?~

Web制作・開発
2024.05.13
小林
営業

グローバル展開や上場を控えている企業様の担当者様の中には、グローバルサイトの制作をお考えの方もいらっしゃるかと存じます。
とはいえ、これまでサイト運営の経験がない方ですと、グローバルサイトの特徴や、ご選定方法が分からないというお客様も多いのではないでしょうか。

この記事では、グローバルサイト制作時に考慮すべき点について紹介いたします。また、多言語サイトとの違いや、ご選定のポイント、グローバルサイト構築に最適なCMS『Sitecore』の強みについても触れていきます。ぜひご参考となりますと幸いです。

グローバルサイトとは

グローバルサイトとは、全世界に向けて企業情報や製品情報、自社の強みやメッセージなどを発信するサイトです。一貫したコンテンツを全世界へ発信するツールとして活用でき、海外でビジネスを展開していくうえで、企業ブランディングのための重要な役割を果たすといっても過言ではありません。

多言語サイトとの違い

多言語サイトには2種類あります。1つは単純にベースとなるサイトを複数の言語に翻訳したサイトのことです。もう1つは、特定の国・地域にマーケットを限定し制作されたサイトで、各国・各地域に適した言語やニーズに合わせて情報をカスタマイズして発信します。
一方のグローバルサイトは、世界を1つのマーケットとして捉え、共通の構造、共通のコンテンツが掲載されたサイトをそれぞれの国・地域に最適化させ、多地域性や多言語性を考慮して制作されています。多言語サイトへの入口の役割を担うこともあります

グローバルサイト制作で考慮すべきポイント

■多言語に対応できるか

グローバルサイトでは、多言語に対応できるようにしましょう。その際ネイティブに翻訳してもらうなどの翻訳の精度が重要です。 ツールを用いると直訳的な文章になってしまい、伝わり方や意味合いが変化してしまいます。メッセージを的確に 伝えるためにも、現地の人を通すことをおすすめします。

■多地域に対応できるか

グローバルサイトでは、多地域に対応することも重要です。例えば、同じ企業の商品でも、地域ごとにマーケティング方法が異なる場合があります。その際は、コンテンツにも落とし込めるようにしましょう。

また、自然流入を目指すためにも、地域ごとのSEO対策 を行うことが大切です。その場合は、SEOに詳しい現地のスタッフやネイティブにコンテンツ作成を依頼することをおすすめします。

■地域ごとの法律や規制に対応できるか

グローバルサイトの場合、地域ごとの法律や規制に対応することが重要です。特に、海外に情報を発信する場合「GDPR」や「CCPA」、「グレート・ファイアウォール」への対応は 避けて通れません。そこでこの3つについて紹介します。

1. GDPR

GDPRとは、「General Data Protection Regulation」の略称で、日本では「一般データ保護規則」と訳されています。これはEU(欧州連合)で暮らす人々の個人情報の収集や処理について定めた法律です。

GDPRにより、EU圏内の個人情報を収集する際は、そのデータを利用する際に承諾を得なければならなくなりました。また、EU圏内の個人情報をEU圏外に持ち出す際も条件が規定されています。

2. CCPA

CCPAとは、「California Consumer Privacy Act」の略称で、日本では「カリフォルニア州消費者プライバシー法」と訳されています。これはアメリカのカリフォルニア州で暮らす人々に関する個人情報の収集や処理について定めた法律です。

IT産業が盛んなカリフォルニア州では、ユーザー個人が自身のプライバシーを保護できるようにするために制定されました。CCPAにより、企業は個人情報をどのように利用するのかあらかじめ知らせる、CCPAの権利を利用したユーザーに対して差別してはいけないなどの義務が課されるようになりました。

3. グレート・ファイアウォール

グレート・ファイアウォールとは、中国政府によって制定されている検閲システムです。具体的には、以下のようなコンテンツが監視されています。

  • 中国政府に批判的なコンテンツ
  • 政府にとって不都合なニュース
  • SNSサイト
  • 動画サイト
  • アダルトサイト

例えば、中国のユーザーはTwitterやFacebookなどのコンテンツを利用しようとしても、アクセスが遮断されてしまうのです。そのため、中国向けにコンテンツを発信していく際は、グレート・ファイアウォールについて理解することが重要です。

ただし、グレート・ファイアウォールの仕様 については公式では公開されていません。そのため現地のスタッフとコンタクトを取るなどしてルールを探り、コンテンツを発信していく必要があるでしょう。

■インフラ環境の違いに対応できるか

サーバーやネット回線の状況 など、インフラ環境の違いについても確認しておきましょう。例えば回線速度の遅い地域の場合、高画質の画像を多く用いたサイトでは動作が重く、ユーザーにとってストレスになります。また、PCやスマートフォンのスペックや画面サイズも地域によって主流が異なります。どの地域からも快適にアクセスできる仕組みが必要です。

■誰でも更新できるか

運用をエリアごとに行う場合、管理画面自体もそのエリアの担当者が普段使っている言語で表示できたほうが作業効率が良くなります 。誤った情報を発信しないためにも、運用体制にあうシステムを整えましょう。

Sitecoreのグローバルサイト構築の優位性

  1. 複数サイト管理
    Sitecoreは複数のWebサイトを1つのインスタンスで管理することができます。各国のオリジナルのコンテンツと共通のコンテンツを一つの管理画面で別々に管理可能で「グローバルサイトのあるべき姿」を実現しやすいです。
  2. 細やかな権限設定が可能
    各国コンテンツを権限ごとに表示分けすることも可能で、管理者が自身のコンテンツ更新箇所を視覚的に認識しやすいです。
    またコンテンツ管理しやすいUIで教育コスト・管理コストの削減も可能です。
  3. 管理画面が多言語に対応している
    コンテンツによっては、現地のメンバーに対応してもらいたい場合もあるでしょう。担当者が使い慣れた言葉で操作できるので、国境を越えて管理体制を整えることができます。
  4. 2言語を同時に編集可能
    Sitecoreは1つの画面で2つの言語サイトを同時に表示できます。これにより、コンテンツを見比べながら編集できるため、コンテンツの修正や編集が簡単になります。
  5. パーソナライゼーション
    Sitecoreはユーザーの行動や属性に基づいて、パーソナライズされたコンテンツや体験を提供することができます。グローバルサイトでも、地域や文化に合わせたパーソナライズが可能です。ファーストパーティークッキーによるアノニマスユーザーに対してのパーソナライズも可能です。
Sitecoreコンテンツエディター画面
操作画面

グローバルサイトの構築はLYZONにご相談ください

弊社では本日お伝えしたグローバルサイト構築について、多くの実績を有しております。
今後海外でのビジネス展開をお考えであったり、一貫したコンテンツを全世界へ発信されたいなどのご要望にお応えできる体制を整えておりますので、お気軽にご相談いただければと存じます。
過去の実績については下記URLをご参照ください。

https://sitecore.lyzon.co.jp/results/