こんにちは。デザイナーの平田です。
最近「UXライティング」という言葉を知り、ライティングに興味を持ち始めました。 そんなわけで、今回はライティングに役立つ本の紹介です。

読んだ本はこちら
「言葉ダイエット メール、企画書、就職活動が変わる最強の文章術」(Amazon)橋口幸生 (著)

コピーライターである著者が、読みやすい文章を書く方法を解説している本です。
タイトルの通り、内容は文章を短くすることが中心になっています。

その中でも、特に心に残った部分について書きたいと思います。

抽象論、修飾語を使わない

私がやりがちだな~と思ったのが、修飾語を使いすぎることです。
そして修飾語に使いがちな抽象的な言葉。これもつい使ってしまいます。

本書には、抽象論や修飾語を使うデメリットについて次のように述べられています。

一方、抽象論は、実態と関係なく、いくらでも膨らませることができます。
自分を大きく見せたいと思えば思うほど抽象化が進むのです。

(「言葉ダイエット メール、企画書、就職活動が変わる最強の文章術」橋口幸生(著)株式会社宣伝会議、2020年、25頁)

修飾語の問題点は、書き手と読み手で解釈が異なる場合があることです。
たとえば「洗練されたデザイン」という言葉で人が想像するものは、無数にあります。
モノクロで無機質なデザインを思い浮かべる人もいれば、パステルカラーであたたかいデザインをイメージする人もいるでしょう。
(中略) 解釈がブレようのない、具体的な言葉だけを使うことが大切なのです。

(「言葉ダイエット メール、企画書、就職活動が変わる最強の文章術」橋口幸生(著)株式会社宣伝会議、2020年、25頁)

 

 

私はこれを読んだとき、「えっ、修飾語使っちゃダメなの?」とドキッとしました。 今まで修飾語は文章を詳しくしてくれる良いものだと思っていました。 しかし、使い方を間違えると読みにくい文章になってしまうようです。

思い返せば、小学校の宿題の読書感想文。 字数規定があったため、なるべく長く文章を書こうとしていました。 修飾語を使うと長くなるので、たくさん使ってしまっていたかもしれません。 作文の字数規定は、読みやすい文章を書くという意味では逆効果だったのでは…

相手を思いやるなら敬語を使いすぎない

「~させていだだきます」
本書ではこの敬語の使い過ぎに注意をしています。

 

 

私もメールなどではよく使うので「どうしてこれがダメなの?」と疑問に思いました。
本書では、無駄に敬語を使ってしまう心理についてこう述べられています。

させていただきました症候群の背後にあるのは、「主張はしたいけど、嫌われたくない」という心理です。

(「言葉ダイエット メール、企画書、就職活動が変わる最強の文章術」橋口幸生(著)株式会社宣伝会議、2020年、39頁)

伝えにくい内容を、失礼がないように遠回しに表現する。
一見、紳士的な態度に思えますが、ちがいます。
こういう人は仕事より自分が嫌われないことを優先しているのです。
トラブルの時こそ単刀直入にいきましょう。

(「言葉ダイエット メール、企画書、就職活動が変わる最強の文章術」橋口幸生(著)株式会社宣伝会議、2020年、40頁)

読みやすい文章を書くためには、ある程度のスキルやノウハウも必要です。
しかし、本質的には「自分以外の誰かを、どれだけ思いやれるか」ということなのです。つまり「想像力」ですね。

読み手の気持ちを想像すれば、カタカナ語を連発した、何十文字も続く長文は書けないはずなのです。

言葉を換えれば、読みにくい文章とは「読み手そっちのけで、自分のことばかり考えている文章」とも言えます。
自分の言いたいことを全部詰め込むから、ダラダラ長くなる。
自分が傷つきたくないから、「させていただきたいと思います」のような回りくどくて不自然な敬語を使う。
全ては想像力の問題なのです。

(「言葉ダイエット メール、企画書、就職活動が変わる最強の文章術」橋口幸生(著)株式会社宣伝会議、2020年、203頁)

敬意を払うつもりで使った敬語や、詳しく書こうとして長くなった文章。 それらは本当は自分のためで、相手には迷惑かもしれない…と考えるとショックです。
「相手への本当の思いやり」は何よりも「読みやすい文章を書くこと」なのだと、意識して書こうと思いました。

「最初に結論を言う」は絶対ではない

本書では読みたくなる文章を書く方法として 「三幕構成」という手法を取り上げています。

❶導入で読み手を引きつけ、❷本題を興味深く読んでもらい、❸まとめで読後感を決定づける構成です。
これを「三幕構成」と呼びます。

(「言葉ダイエット メール、企画書、就職活動が変わる最強の文章術」橋口幸生(著)株式会社宣伝会議、2020年、149頁)

 

 

三幕構成では「導入」「本題」「まとめ」の順番です。 本題は二幕にきます。
本書では、本題が最初に来ると読みにくくなる例を挙げています。

しかし、下記のように、いきなり「第二幕」からはじまった場合を想像してください。

精密ろ過膜「マイクローザ」は、旭化成独自の中空糸技術だ。
低コストかつ高いろ過安全性を実現。
現在、アメリカ、シンガポール、中国など世界1600箇所以上の浄水場や排水プラントで稼働している。

「待て、慌てるな。まず落ち着け」と、読み手が引いてしまいそうですよね。
見慣れない言葉と漢字の連発に、離脱者が続出するでしょう。
第一幕は第二幕をスムースに読ませるための地ならしをしているのです。

(「言葉ダイエット メール、企画書、就職活動が変わる最強の文章術」橋口幸生(著)株式会社宣伝会議、2020年、154頁)

よくプレゼンなどでは「最初に結論を言いましょう」と教えられます。 「結論」→「理由」の順番で話すと良い、と。

私はこれについて、いつもそうなのかな?と疑問に思っていました。
私の大学時代、ある先生は順番に話して最後に結論を言う人でした。 先生は、自分の話し方についてこんな風に言っていたのです。
「自分の話し方は曖昧だから、先に結論を言ってほしいと学生に言われたことがある。 一方で、日本人だからかもしれないが、物語を聞いているみたいで面白いという学生もいる」と。
私にとっては、先生の話は面白かったので「結論を先に言う」というルールは絶対ではないような気がしていました。
本書を読んで、その答えが三幕構成かもしれないと思いました。

結論を先に言うよりも、三幕構成のように物語性がある方が伝わりやすくなることもあるようです。

まとめ

本で学んだことを生かして、この記事も一文を40~60文字にするよう心掛けてみました。 意識して書くと、意味を損なわずに短くするのって結構難しいな~と感じました。
読みやすい文章を書きたい!という方はぜひ読んでみてください。

平田

平田 Webデザイナー

UI/UXにこだわるWebデザイナー。
コーディングを想定してデザインしていくのが得意。
2018年入社。 健康オタク。