アプリ・システム開発
Web開発の内製化を実現するためのステップと伴走支援サービス
LYZONでは、Webアプリケーション開発を提供するだけでなく、内製化支援を実施しております。内製化を実現するためには、適切な内製化範囲の策定が重要になります。
内製化の目的、定量的な目標を明確にしつつ、内製化を支援していきます。大きく4段階あり、①デザイン・コンテンツ(HTML、CSS)領域、②フロントエンジニア(JS、Reactなど)領域、③インフラ(AWS、Azure)領域、④アプリケーション(サーバーサイド、基幹連携)領域があり、内製化を考えている人材のスキルや採用計画などに応じて、どこまでの内製化していくか検討することがポイントになります。
まずは、どのような目的でどれくらいのボリュームの業務を内製化したいかをぜひ、ご相談ください。
内製化支援で提供しているサービス
LYZONでは、お客様の開発内製化を支援するために、「内製化計画」に合わせて、「伴走支援」と「研修・育成支援」の2軸でサービスを提供しています。単なる技術支援にとどまらず、自走できる体制・技術・文化の構築を目指します。
1.内製化計画支援
あくまで内製化計画の全体像はお客様で作成していただくものの、現在のメンバーのスキルレベルの評価、習得する技術の難易度、現実的にどれくらい内製化に時間がかかるか、など内製化の検討を進めるのに適切な予測が必要になります。自社だけで、正しく予測することは難しく、LYZONでは、内製化計画のロードマップの策定支援(半年〜1年単位の中期戦略設計)を実施しています。
2.伴走支援
① 体制構築・PM支援
- 内製チームの立ち上げ支援(役割設計、アジャイル導入など)
- 外注から内製への段階的移行計画の設計と推進
- 開発プロジェクトにおける技術PM補佐や支援(技術選定~進捗管理)
② 技術アドバイス支援
- 複数サブシステムを含む全体アーキテクチャの検討・レビュー
- 拡張性・可用性を重視した設計支援
- 内製エンジニア向けの設計書レビュー、コードレビュー
- 障害・パフォーマンス課題の調査と技術的解決提案(アプリ/インフラ両面)
③ 標準化・マニュアル整備
- 開発標準・運用ルールの策定(命名規則、ディレクトリ構成、レビュー手順など)
- Git運用ルール、リリース手順書、デプロイフローの標準化
- ドキュメント/手順の社内定着までを伴走
④ 開発基盤整備
- CI/CDツール(Jenkins、GitHub Actions等)や開発パイプラインの導入支援
- プロジェクト管理・コミュニケーションツールの選定と運用定着
- Dev環境/Stg環境/本番環境の分離設計と構築
⑤ リファクタリング・技術的負債の解消
- モジュール化・コンポーネント化を通じた内製しやすい構造への転換
- モダン技術への移行(フレームワーク更新、言語刷新など)
- レガシーコードの改善と内製可能なドキュメント整備
3.研修・育成支援
① 内製チーム向け実践研修の提供
- お客様のシステム環境に即した研修カリキュラムの策定と実施
- 各フェーズ(設計、実装、レビュー、運用)における標準化内容の教育
- 外部研修との組み合わせを含めた柔軟な学習支援体制
② 長期育成計画の策定と実行支援
- 技術レベルに応じた育成ロードマップの作成
- LYZON独自の社内研修プログラム(1〜3か月)によるハンズオン教育
- 育成後のレビュー支援・コードフィードバックの継続提供
内製化成功の秘訣
内製化は、絵に描いた餅になるケースも多く、そのようにならないためには、正しいノウハウと経験が必要になります。
多くの企業の内製化を支援してきた実績
大企業からの案件には、内製化の要望は多く、LYZONはその内製化要望に対応してきました。多くの案件で内製化を実現し、お客様の運用・保守コストの削減だけでなく、改善・改修を迅速にできる体制構築を支援してきました。
多くのケースでは目的として、顧客ニーズに迅速に対応できる体制を作ることが目的になることが多く、その体制の実現のために、現実的な落としどころを探るとともに関係会社との調整を含めて、現実的な解決策を示し、効果の高い内製化を実現しています。
現状のメンバーとこれから採用するメンバーのスキルとスキルの伸び率を評価
現状のメンバーのスキルだけでなく、体制を永続的に維持するために将来的に参加するメンバーのことも考えて、内製化計画を策定する必要があります。まず、現状のメンバースキルと、内製化したい領域のスキルのずれを正しく評価することが重要になります。また、個人のキャリアにも影響するため、それらの方針をお客様内部でしっかりと明確化すること最初の重要なステップになります。
スキルを正しく評価したうえで、短期的、中長期な目標を整理して、段階的に自走する体制を作っていくことがポイントです。
現状システムのモジュール化、モダン化
内製化するにあたり、技術的負債が多いシステムの場合、内製化してもメリットを出せないことがあります。モノリシックで属人化したシステムは内製化の障害になります。マイクロサービス化し、疎結合でパーツ化、モジュール化、標準化されたシステムであることが重要で、内製化に適した構造に直すことが最初のステップになります。
できるまで伴走する支援力
技術支援だけでは、なかなか内製化は定着しません。技術レビューだけでなく、OJT型研修や実践プロジェクトを通じた「人が育つ」ための伴走が重要です。ドキュメント整備、リリース手順、レビュー基準、ナレッジ共有などを形式知として標準化・可視化し、様々な共通ルールを整備した先に、内製化による効率化を実現することができます。
お客様の状況に合わせて、内製化の支援方法を検討して、内製化が成功するまで支援を行います。
開発に必要な基盤ツールの整理
Webアプリケーションを開発するために整備したほうが良い基盤は様々あります。この中から最適な組み合わせを検討することは非常に経験とノウハウが必要です。
ID | カテゴリ | 主な役割 | 代表的なツール |
---|---|---|---|
1 | コミュニケーション | チャット・日常連絡・ビデオ会議 | Slack、Microsoft Teams、Zoom、Discordなど |
2 | プロジェクト・タスク管理 | 進捗管理、タスク分担、優先度設定 | Jira、Backlog、Asana、Redmineなど |
3 | バージョン管理(ソースコード) | ソースコードの管理・履歴追跡 | Git(GitHub、GitLab、Bitbucket、Azure、DevOpsなど) |
4 | CI/CD・ビルド・デプロイ | テスト自動化、ビルド、デプロイ自動化 | Jenkins、CircleCl、GitLab Cl、Travis CIなど |
5 | ナレッジ・ドキュメント管理 | 設計書、技術情報、議事録、仕様などの共有 | Confluence、Notion、DocBase、NotePMなど |
6 | ファイル共有・ストレージ | 非構造データ(資料、画像、成果物)の共有 | SharePoint、Box、Google Drive、OneDrive、Dropboxなど |
7 | デザイン・UIプロトタイピング | UI設計、レビュー、開発者との受け渡し | Figma、Adobe XD、ZeplintaLなど |
8 | API設計・モック | API仕様の共有、モックの作成、試験 | Postman、Swagger UIなど |
9 | テスト管理 | テストケースの設計・実行・管理 | TestRail、Qase、CAT、qTest、Xrayなど |
10 | 開発環境の統一 | ローカル/クラウド開発環境の構築 | Docker、Dev Containers、Gitpod、Codespacesなど |
内製化の実績
1.フロントエンドの内製化
もともと他社が開発したシステムをLYZONで引継ぎ、お客様の内製化支援を進めました。
フロントエンドがJavaScriptのフレームワーク無しで作られていたソースコードをReact、TypeScriptで
リファクタリングするとともに、標準化、ルール化を進めて、お客様の内製化チームに引継ぎを実現しました。
開発標準を整備し、研修内容を作成し、伴走しながら、徐々にフロントエンド開発を内製化しました。
2.CMS、コンテンツ制作の内製化
Webサイトのリニューアルとともに、コンテンツ制作業務の内製化を進めました。
もともとは、お客様のコンテンツ制作チーム(HTML、CSSのスキルあり)が中心にコンテンツ編集をしていましたが、
CMSのリニューアルとともに、HTML、CSSのスキルがないユーザーでも編集を可能にし、
各事業部門に直接担当者を配置し、コンテンツ編集できる体制を実現しました。
コンテンツ制作チームはWebマーケティングの戦略や企画を中心に取り組むことができるようになり、Webマーケティングの改善が進みました。
3.コンテンツとシステムの分離とともに内製化
対象のシステムは基幹システムやSaaSサービスとの連携が多くあり、システムに複雑な構造を持っていました。
ただし、システムの抜本的な刷新とともに、システムとコンテンツの分離を実現しました。
デザインやコンテンツ部分は非エンジニアであるメンバーが内製化して変更できるようになり、
システム部分についても、エンジニアである部隊に内製化を進め、技術的に難易度が高い事象がある場合のみ
弊社にエスカレーションがある体制や仕組みを構築しました。
内製化には1年をかけ、教育期間と伴走期間を含めて数十名の体制整備を支援しました。
4.インフラ監視の内製化
Webアプリケーションのリニューアルとともに、クラウド環境を構築し、クラウドのメンテンナンスを自動化、内製化を実現しました。内製化のためのインフラ監視などの自動化ツール化をするだけでなく、インフラ監視のための観点やポイントを整理して、お客様のIT部隊に対して、引継ぎを行いました。
内製化の要望があれば、ご相談ください。
Webアプリケーションの開発に対して、運用保守までのサービスを提供していますが、お客様の目的に合わせて、内製化の支援まで対応可能です。構築当初から運用保守を引き継ぐことをイメージして設計、実装することで、よりスムーズな内製化が可能になります。
もちろん、新規開発だけでなく、既存システムの引継ぎ、内製化支援の対応も可能ですので、ご要望がある方は一度、ご相談ください。