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Drupalのテーマとは?基本構造と最適なカスタマイズ方法を解説!

Drupalのテーマは、Webサイトのデザインやレイアウトを変える“デザインの設計図”です。例えば、ブランドカラーを取り入れて、サイト全体のイメージを統一させたり、レスポンシブデザインでスマートフォンでも美しく表示させることができます。適切なテーマを選び、カスタマイズすることで、ブランドイメージに合ったサイトを作成することができます。

本記事では、Drupalのテーマの基本的な仕組みからテーマの種類、主要ファイルとその役割、さらにカスタマイズのポイントまでを詳しく解説します。

Drupalのテーマとは?
仕組みと役割を理解しよう

Drupalのテーマとは、Webサイトの外観やデザインを決定するためのテンプレート(Twigファイル)、スタイルシート(CSS)、JavaScriptなどで構成される要素の集合です。テーマは、サイトの見た目をカスタマイズするための重要な要素であり、適切に設計されたテーマを使用することで、ユーザーエクスペリエンス(UX)の向上が期待できます。

またテーマを利用することで、サイトのレイアウト、色、フォント、画像などを変更するだけでなく、サイト全体の雰囲気やブランディングを統一させることが可能です。

テーマは、Drupalのコア機能と連携して動作し、サイトのコンテンツを視覚的に魅力的に表示します。例えば、企業のWebサイトでは、ブランドカラーやロゴを反映したテーマを使用することで、統一感のあるデザインを実現できます。また、Drupalで提供されている多くのテーマはレスポンシブデザインに対応しており、スマートフォンやタブレットなどの異なるデバイスでも最適な表示が可能です。ただし、一部のテーマでは追加の調整が必要になる場合もあります。

テーマの選定は、サイトの目的やターゲットユーザーに応じて行うことが重要です。例えば、ニュースサイトでは情報の見やすさを重視したシンプルなテーマが適している一方、ポートフォリオサイトではビジュアル重視のテーマが求められます。

Drupalには、公式テーマリポジトリ(Drupal.org)で提供される無料のテーマに加え、サードパーティが開発・販売する有料・無料のテーマもあります。また、ブランドカラーやロゴを反映したカスタムテーマを開発することも可能です。サイトの目的やデザインのニーズに応じて適切なテーマを選びましょう。

また多くのDrupalテーマは、スマートフォンやタブレットでも快適に表示されるレスポンシブデザインに対応しています。しかし、テーマによっては追加調整が必要になる場合もあります。そのため、モバイルユーザーを重視したデザイン変更も視野に入れてテーマ選びをしましょう。

Drupalのテーマの種類

Drupalのテーマには、大きく分けて「コアテーマ」「コントリビュートテーマ」「カスタムテーマ」の3種類があり、それぞれ特徴や用途が異なります。

1.コアテーマ(Core Theme)

コアテーマとは、Drupalに標準で付属しているテーマのことを指します。Drupalをインストールすると、すぐに利用できるため、カスタマイズ不要でサイトを構築したい場合に便利です。

2.コントリビュートテーマ(Contributed Theme)

コントリビュートテーマは、Drupalのコミュニティが開発し、公式サイト(Drupal.org)で公開されているテーマです。無料で利用でき、機能が豊富なものが多いため、多くのDrupalサイトで採用されています。

3.カスタムテーマ(Custom Theme)

カスタムテーマは、独自に作成するオリジナルのテーマです。デフォルトのテーマやコントリビュートテーマでは要件を満たせない場合に、サイトのデザインやブランディングに合わせて開発します。
カスタムテーマのメリットとしては、以下があげられます。

  • 独自のデザインを自由に適用可能
  • サイトのニーズに合わせた細かいカスタマイズが可能
  • 無駄なコードを削除し、最適化されたテーマを作成できる

カスタムテーマを作成するには、Drupalのテーマ開発の知識が必要ですが、一度作成すればサイトの個性を強く打ち出すことがきます。

テーマの主要ファイルとその役割を理解しよう

Drupalのテーマは、複数のファイルとディレクトリで構成されており、サイトのデザインやレイアウトを決定するテンプレート、スタイルシート、JavaScriptファイルなどが含まれています。テーマの基本構造を理解すると、既存のテーマのカスタマイズや、新しいテーマの作成がスムーズに行えるようになります。

テーマを構成する主なファイルには、次のようなものがあります。

.info.ymlファイル

テーマの基本情報(メタデータ)を定義するファイルです。テーマの名前、バージョン、ベーステーマ、依存関係などが記載されており、Drupalにテーマを認識させる役割を持ちます。また、このファイルでは libraries.yml で定義されたCSSやJavaScriptライブラリをテーマに関連付けることができます。

テンプレートファイル

サイトのHTML構造を定義するファイルで、DrupalではTwigテンプレートエンジンを使用して記述されます。これにより、動的なコンテンツを効率的に表示でき、条件分岐やループ処理を用いた柔軟なレイアウトが可能になります。

スタイルシート(CSS)ファイル

サイトのデザインやレイアウトを設定するファイルです。Drupalでは、テーマごとにカスタムCSSを適用でき、適切に管理するために libraries.yml を利用するのが一般的です。

JavaScriptファイル

インタラクティブな動作を追加するためのファイルです。例えば、ユーザーインターフェイスの操作性を向上させるための動的な要素を作成できます。

libraries.ymlファイル

ここでは、テーマが使用するCSSやJavaScriptファイルを管理します。特定のページやコンポーネントごとに必要なリソースのみを読み込むことで、サイトのパフォーマンスを向上させることが可能です。

これらのファイルの構造を把握したら、テーマをカスタマイズして、新しいデザインを簡単に作り上げることができます。例えば、特定のコンテンツタイプ専用のカスタムテンプレートを作成し、レイアウトを細かく調整する方法などが考えられます。

サイトの個性を引き出す!
Drupalテーマのカスタマイズ術

テーマのカスタマイズは、サイトの個性を際立たせるためには大切な作業です。カスタマイズ方法には、CSSやJavaScriptの編集、テンプレートファイルの変更、テーマ設定の調整などが含まれます。

CSSでのデザイン変更

まず、CSSファイルを編集することで、フォント、色、レイアウトなどを調整できます。例えば、サイトの背景色を変更したい場合は、テーマのCSSファイルを開き、背景色のプロパティを編集します。これにより、サイト全体のデザインが一新されます。

テンプレートの変更

テンプレートファイルを編集することで、特定のページやコンテンツタイプのレイアウトを変更できます。例えば、記事ページのレイアウトを変更したい場合は、node--article.html.twigファイルを編集して、表示内容をカスタマイズできます。

テーマ設定の調整

さらに、テーマの設定オプションを調整することで、ロゴやカスタムメニューの追加などが可能です。これにより、サイトのブランドイメージをより強化できます。

さらに、テーマのカスタマイズに関する最新のトレンドやベストプラクティスを取り入れることで、より魅力的なサイトを作成することができます。例えば、レスポンシブデザインやアクセシビリティの向上などが挙げられます。

Drupalテーマをカスタマイズすることで、ユーザーが快適に利用できるサイトへと進化させ、UXの向上を図りましょう。

まとめ

Drupalのテーマは、サイトのデザインやブランドイメージを表現する重要な要素です。適切なテーマを選び、構造を理解しながらカスタマイズすることで、独自性のある魅力的なWebサイトを作成できます。特に、カスタムテーマの活用は、ブランドの一貫性を保ちつつ、UXの向上にもつながります。ぜひ、Drupalのテーマ機能を最大限に活かし、自分のサイトに最適なデザインを実現してみてください。

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