皆さん何か資格は持っていますか?

私は専門学校時代に取得した色彩検定2・3級を持っています。

せっかくWebデザイナーになったからWebに関係する資格が何かほしいな~と思っていました。

その時こちらの記事を見つけ私も受験してみよう!と思い立ちました。

紆余曲折あり、2023年12月2日にHTML5プロフェッショナル認定試験レベル1に合格しました。

目次

    HTML5プロフェッショナル認定って何?

    そもそもHTML5プロフェッショナル認定ってなんでしょう?
    公式サイトによるとHTML5プロフェッショナル認定試験とは次のように書かれています。

    HTML5プロフェッショナル認定とは、HTML5、CSS3、JavaScriptなど最新のマークアップに関する技術力と知識を、公平かつ厳正に、中立的な立場で認定する認定制度です。

    マルチデバイスに対応したWebコンテンツ制作の基礎の実力を測るレベル1と、システム間連携や最新のマルチメディア技術に対応したWebアプリケーションや動的Webコンテンツの開発・設計の能力を認定するレベル2で構成されています。

    https://html5exam.jp/outline/

    要するにHTML5プロフェッショナル認定は、最新のウェブ技術に詳しいかどうかをテストするものになります。
    レベル1は基礎的なスキル、レベル2はより高度な開発能力を測るテストです。

    Level.1の試験概要

    HTML5プロフェッショナル認定試験は、レベル1とレベル2の2つがあります。それぞれの試験では、異なる出題範囲が設定されています。

    今回はレベル1の試験概要、出題範囲ついて紹介します。

    試験概要

    レベル Level.1
    試験名 HTML5プロフェッショナル認定試験 レベル1
    試験時間 90分
    試験問題数 約60問
    受験料 ¥16,500(税込)
    試験会場 全国各地の試験センターでの受験or自宅や職場からのオンライン受験
    試験実施方式 コンピュータベーストテスト(CBT)
    学習期間目安 3か月~半年程度
    合格点 約7割(私の時は65点でした)

    試験の申し込みはアピアソンVUEでアカウントを作り、申し込みました。
    ピアソンでは試験のキャンセルや日時の変更(24時間以内なら可能)できます。実施した試験のスコアも確認することもできます。

    出題範囲

    出題範囲は体感的にHTLML、CSSを勉強した人ならわかる問題が7割ぐらい、初めて学習した問題が3割ぐらいです。
    自分が知っていた問題でも、より詳しくつつかれる問題もあるので学びなおしになりました。

    (重要度:数字)の数字が高いほど出る確率がくなります。

    Webの基礎知識 HTTP, HTTPSプロトコル(重要度:8)
    HTMLの書式(重要度:9)
    Web関連技術の概要(重要度:6)
    CSS スタイルシートの基本(重要度:7)
    CSSデザイン(重要度:9)
    カスケード(優先順位)(重要度:2)
    要素 要素と属性の意味(セマンティクス)(重要度:10)
    メディア要素(重要度:6)
    インタラクティブ要素(重要度:7)
    レスポンシブWebデザイン マルチデバイス対応(重要度:7)
    メディアクエリ(重要度:5)
    APIの基礎知識 マルチメディア・グラフィックス系API概要(重要度:5)
    デバイスアクセス系API概要(重要度:4)
    オフライン・ストレージ系API概要(重要度:4)
    通信系API概要(重要度:3)

    Ver2.0とVer2.5の差分についても説明しているので受験する方は公式サイトをご確認ください。

    HTML5プロフェッショナル認定試験 レベル1 出題範囲

    個人的にはAPIの基礎知識が普段触れない分野なので、覚えるのにとても時間がかかりました。

    使用した教材

    受験に使用した教材について紹介します。これらの教材は公式サイトの認定教材にも含まれていますが、ここで紹介していないものもありますので、公式サイトを確認して自分に合いそうな教材を見つけてみてください。

    HTML5レベル1対応 認定教材

    使用した書籍

    以下、勉強に使用した教材です。

    HTML5プロフェッショナル認定試験 レベル1 スピードマスター問題集 Ver2.0対応

    この書籍はこちらの記事で紹介されていたものを社内で書籍購入をしていただきました。

    購入したときは試験がv2.0でしたが、勉強途中でv2.5に変わりました。この書籍の内容でも特に問題はありませんでした(v2.5に出題されないものがあるぐらいです。)
    気になる方はv2.5に対応した書籍の購入をお勧めします。

    この本の特徴は問題+解説が同ページにあることです。
    問題を覚えるのではなく、解説が重要になるのでしっかり解説を読み込んで覚えることがこの本の勉強方法になります。

    Ping-t

    本だけじゃ少なく不安を感じたので、個人でこのサイトの問題を月額で購入しました。
    問題数が488問とどの教材よりも多く問題が掲載されています。

    月額で購入すると自分がミスした問題、解けた問題、未出題の問題をグラフと数字で可視化してくれます。
    自分がどの期間でどの程度問題を解けるようになっているかもグラフで見ることができます。この数字とグラフの可視化があったおかげで勉強のモチベーションを保つことができました。

    出題のされ方も実際の試験と似ています。

    問題数も他のサイト、書籍に比べて膨大にあるので今の勉強で不安を感じる方はこちらのサイトでひたすら解くことをお勧めします。

    ちなみにPing-tから受験チケットを購入すると少しお得になります。


    定価: 15,000円 (税込 16,500円)
    Ping-t価格: 14,000円 (税込 15,400円)
    定価との差額(税込): -1,100円

    HTML5プロフェッショナル認定試験レベル1 例題解説

    こちらは時間があったらやる程度でいいと思います。

    私は試験日1~2週間前に2,3周しました。

    個人的に例題は試験以上に難しすぎるので、書籍とPing-tで問題なく理解できていれば大丈夫です。

    勉強方法

    受験するにあたり私の勉強方法を記載します。当方、勉強が苦手でこの受験にも一回落ちてしまいました。
    私なりに模索して何とか合格に結びついた勉強方法になります。
    人によっては効率が良くないと思いますが少しでも参考になれば幸いです。

    試験1回目に落ちてしまったのでその反省点も記載していきます。

    受験1回目(不合格)

    受験1回目はスピードマスター問題集の解説を読み込み、問題集を5周ほどこなした後、公式の問題も解いて試験を受けました。

    結果は振るわず、自分が勉強していたと思っていたことが実は理解できていなかったことに気づき、今までの勉強方法では合格するのは難しいという危機感を抱きました。

    受験2回目(合格)

    1回目の反省からたくさん問題を解きたいと思い色々探してPing-tというサイトを見つけました。

    スピードマスターなどテキストの問題集である程度、頭の中に定着していたのでPing-tでひたすら問題を解きました。

    Ping-tでの勉強はゆっくり2か月を目安にやりました。

    問題が488問ととても多いので、最初は間違いだらけで解説もたくさん見なければいけません。

    ここでの解説はじっくり見るのではなくさらっと目を通すだけにしました。
    でないと全部の問題を解くのに時間がかかるからです。

    同じ問題で何回も間違えるので、間違えた問題をお気に入り登録し、解説を見返したり重要な個所を自分なりにまとめたりしていました。

    全体の正答率が90%~100%にするために10周以上はしたと思います。
    これぐらい解いたら解説も覚えることができました。


    今回私が勉強するうえで抑えたまとめになります。

    勉強のポイント

    • ある程度定着したら、ひたすら問題を解く
    • 何回も間違える問題はお気に入り登録して見返す
    • 問題ではなく解説が一番重要
    • ひとつの教材を覚えるまでやりこむ
    • 10周以上もすれば覚える

    受験時に注意すべきポイント

    HTML5プロフェッショナル認定試験のレベル1試験を受ける際に、特に気をつけるべきポイントを説明します。

    問題文の指示を注意深く読む

    問題文の指示はしっかり読みましょう。
    問題集を解くとわかりますが、以外と選択形式でうっかり間違ってしまうことがあります。


    • 当てはまるものを3つ選びなさい
    • 当てはまるものを全て選びなさい
    • 間違っているものを選びなさい

    上記のように問題によって選択数が違ったり、正誤違うものを選ぶ問題が出てきます。
    実際の試験で誤読をしないようにしっかり問題集でも意識して勉強することをお勧めします。

    他に選択形式以外にキーボード入力が必要な問題がいくつか出てきます。
    Ping-tのように全部選択形式の問題でやっていると、簡単な名称やスペルを間違えてしまうかもしれません。

    わからない問題は消去法

    しっかり勉強していても、見たことのない選択肢が出て手が止まるかと思います。

    私も実際の試験で出てきて焦ってしまいました。

    わからない問題でも、問題文を読み込み、諦めずに消去法を使って解答の候補を絞り込めば正解を見つけることができるはずです。

    必ず見直しをする

    時間が余ったら必ず見直しを行いましょう。

    選択形式の問題では、誤読して回答を誤った選択肢を選んでしまうことがあります。

    わからない問題でも、問題文をしっかり読み込み、諦めずに消去法を使って解答の候補を絞り込むことで正解を見つけることができます。

    試験を終えた感想

    2回目の再試験でやっと合格することができました。

    試験の合格が分かったときは安堵の気持ちでいっぱいでした。

    合格したら合格証明としてその場で写真を撮るのですが、疲れていたのか顔に覇気が全くなく目も虚ろで人に見せられるものではありませんでした。

    2週間ぐらいで認定証と認定カードが届きました。あとどこに貼るのかわからないHTML5のロゴシールと、LunuCペンギンのシールが同封していました。

    今回の試験で一番大変だったことはモチベーション維持でした。

    1回目で不合格になってしまったので勉強のモチベーションがダダ下がりで、立て直すのに苦労しました。しんどくても手を動かせば嫌々でも勝手に勉強しようとするので、とにかく机に這ってでもパソコンを起動させるようにしていました。

    こんな私でもやれば合格できるのだという成功体験と自信を得ることができたので、今回受験してよかったと思っています。

    次のレベル2に向けて、亀のペースですがゆっくり勉強しています。次の受験も生半可な気持ちで受けると落ちるのでまた自分に発破をかけなければいけません...

    無事に合格したらまた記事にしようと思います。

    以上、HTML5プロフェッショナル認定試験Level.01 合格体験記でした。

    この記事が受験する方の参考になれば幸いです。

    早坂 Webデザイナー

    2022年入社。デザイナー